選手、保護者、コーチで大会の計画を立てる
TTP(Tennis Tournament Planner)は、ジュニアテニス選手の大会スケジュールを計画するためのプラットフォームです。
選手、保護者、コーチが大会を選び、スケジュールを作成し、遠征の予定を相談するのに役立ちます。Tennis Europe と ATF の大会を探し、検討中の大会を保存し、複数のスケジュール案を用意できます。大会の間に練習、学校、休養の時間を確保することもできます。
通常の大会カレンダーが答えるのは「どの大会が、いつ開催されるか」という問いです。TTP は、その先の「この選手にはどの大会を検討しているのか、それらをどう組み合わせれば実行できる計画になるのか」を考えるためにあります。
最初からシーズン全体の計画ができている必要はありません。海外遠征の経験や、大会の長い候補リストも不要です。まずは一人の選手、気になるいくつかの大会、一つのスケジュールから始めてください。
TTP は大会へのエントリーを代行しません。 計画を準備し、関係者で合意するためのツールです。大会への申込み、出場の承認、支払いは、主催者の公式窓口を通じて別途行います。
このガイドでは、アカウントが必要な理由、登録時の役割の選び方、選手とのつながり方、最初の計画の作り方を順番に説明します。
なぜ TTP を使うのでしょうか
大会シーズンの計画には、カレンダーから日付を選ぶ以上のことが必要です。
コーチは選手の実力や成長目標に合う大会を考えます。保護者は移動、家庭の予定、学校、費用を確認します。選手自身も、どこで試合に出る準備をするのか、その大会を練習や回復とどう組み合わせるのかを理解する必要があります。
それぞれが表計算、メッセージ、メモに別々のリストを持っていると、違う計画を前提に話してしまいがちです。一人は大会を入れ替え済み、別の人は古い画面の画像を見ていて、もう一人は結局どのスケジュールを実行するのか分からない、ということが起こります。
TTP は、こうした案を一人の選手を中心にまとめます。選手、保護者、コーチはそれぞれ自分のアカウントを使い、アクセスが承認されると、その選手について閲覧可能なスケジュールを確認できます。
すぐに一つの案に決める必要はありません。コーチの提案を残したまま保護者の代案を作り、二つを比べることができます。
例えば、コーチが二つの大会への連続出場を提案したとします。保護者は学校の日程と遠征が重なることに気づき、別の案を用意します。元の提案は残るので、実際の大会、日付、休養期間を見ながら全員で話し合えます。
TTP の目的は、毎週を大会で埋めることではありません。選手に合い、実際に実行できる、分かりやすい計画を作ることです。
アカウント作成の前と後にできること
TTP の公開ガイドは、アカウントを作らずに読めます。大会カタログを開き、計画ツールを使うには、確認済みアカウントでログインし、選手のための設定を完了してください。
選手本人の場合は自分のスポーツプロフィールを作成します。保護者やコーチの場合は、選手の既存プロフィールへの承認済みアクセスを取得してください。プロフィールの準備ができるか、アクセスが承認されたら、次のことができます:
- 検討中の大会をバスケットに保存する。
- 選択した選手のスケジュールを作成する。
- 本命の計画と予備の案を用意する。
- 自分で用意した大会や休養期間をスケジュールに加える。
- 選手につながる他の人が作成した、閲覧可能なスケジュールを見る。
- 話し合うたびにリストを作り直さず、保存した案に戻る。
次の三つの行為は別のものです。
- TTP への登録 は、プラットフォームのアカウントを作ることです。
- バスケットやスケジュールへの大会追加 は、計画の候補として保存することです。
- 大会へのエントリー は、大会の公式申込み手続きを別途行うことです。
最初の二つを行っても、三つ目を済ませたことにはなりません。
ステップ 1:登録時に自分の役割を選ぶ
登録時は、実際の立場に合う役割を選んでください。選手、保護者、コーチのいずれかです。
役割によって、利用開始の手順と計画へのアクセス方法が変わります。
選手の場合
自分のスポーツプロフィールを作り、自分の大会を計画します。
また、自分の計画に参加してほしい保護者やコーチからのアクセス申請を承認します。
保護者の場合
保護者として登録し、お子さんのスポーツプロフィールを探してアクセスを申請します。
承認後は、お子さんのために自分のスケジュールを作成し、閲覧を許可されている計画を確認できます。
選手の遠征を手配しているからといって、選手の役割を選ぶ必要はありません。
コーチの場合
コーチとして登録し、担当する選手を探してアクセスを申請します。
選手が承認すると、その選手のスケジュールを作成できます。複数の選手を担当する場合は、始める前に今回計画する選手を選んでください。
全員で同じアカウントを使うべきですか
いいえ。選手、保護者、コーチはそれぞれ自分のアカウントを使います。一緒に作業するためにパスワードを共有する必要はありません。
同じ選手について「保護者用」「コーチ用」と別々のスポーツプロフィールを作る必要もありません。選手が持つ既存のプロフィールへのアクセスを得て、一緒に計画します。
ステップ 2:スポーツプロフィールを作る、または選手へのアクセスを得る
次に行うことは、あなたの役割によって異なります。
選手:スポーツプロフィールを作る
登録後、「マイページ」を開き、「スポーツプロフィールを作成」を選びます。
アカウントとスポーツプロフィールは別のものです。
アカウントにはログイン情報や利用者設定が保存されます。スポーツプロフィールは、大会を計画する対象の選手の情報です。
そのため、登録だけでは計画を始められません。スポーツプロフィールも作成する必要があります。
入力は慎重に行ってください。特に生年月日と性別は、計画に必要な情報です。保存後は自由に変更できないため、送信前によく確認してください。
氏名、国、都市が正しいことも確かめてください。保護者やコーチが別の選手と間違えず、あなたのプロフィールを見つけやすくなります。
保護者とコーチ:選手を探す
マイページで「選手を検索」を開きます。
選手の氏名を三文字以上入力するか、利用可能な絞り込み条件を使ってください。正しい選手を見つけ、情報を確認してアクセスを申請します。
申請を送っただけでは、すぐにアクセスできるようにはなりません。選手が自分のアカウントを開き、「アクセス申請」で承認する必要があります。
承認されるまでは、その選手の計画を作れません。
選手が見つからない場合
まず、選手がスポーツプロフィールを作成済みか確認してください。アカウントだけ登録して、選手情報をまだ入力していない場合があります。
氏名の表記や、選択中の絞り込み条件も確認してください。最初の検索で見つからなかったという理由だけで、新しいプロフィールを作らないでください。
複数の選手へのアクセスがある場合
始める前に、現在どの選手が選択されているか確認してください。
複数の子どもの計画を担当するコーチや保護者には、特に大切です。大会とスケジュールは、そのとき作業している選手について追加します。
ステップ 3:適した大会をいくつか探す
「大会」を開き、「フィルター」を選びます。
日付、年齢区分、国など、用意されている条件を使って候補を絞ります。
最初は無理なく考えられる期間を選んでください。初めて TTP を使うときは、いきなり一年を埋めるより、一回の遠征やシーズンのこれからの期間を計画する方が取り組みやすいです。
検討中の各大会の詳細を開き、次の情報を比べます。
- 開始日と終了日。
- 開催国と都市。
- 対象の年齢区分。
- 掲載されている大会カテゴリーとサーフェス。
- 公表されている申込み期限と出場辞退期限。
- 公式大会情報を確認できる場所。
行きやすい国だから、あるいは空いている週だからという理由だけで大会を選ばないでください。選手の成長に合う大会かをコーチと、遠征が現実的かを家族と相談してください。
一覧に大会が掲載されているからといって、選手が自動的にすべての条件を満たすわけでも、出場を認められるわけでもありません。
一覧は大会を探し、比較するために役立ちます。最終的な参加条件は、公式情報で確認する必要があります。
ステップ 4:候補をバスケットに保存する
バスケットは、検討している大会の候補リストです。
一覧全体とは分けて保存できるため、同じ大会を探し直す必要がなくなります。バスケットへの追加は最終決定ではなく、主催者に対して参加を約束することにもなりません。
いくつかの選択肢を保存しましょう。
- 最も参加したい本命の大会。
- 選手が出場を認められなかった場合の予備。
- 本命の遠征が不便だったり、費用が高すぎたりする場合の代案。
バスケットのすべての大会を最終スケジュールに入れる必要はありません。この段階では候補を集めているのであって、最終決定をしているわけではありません。
バスケットは誰に見えますか
利用者はそれぞれ自分のバスケットを持ちます。
コーチが自分のバスケットに大会を保存しても、選手や保護者のバスケットに自動で追加されることはありません。まとまった提案を見せるには、スケジュールを使ってください。
違いは、次のように覚えると分かりやすいです。
バスケット: 「この大会は検討する価値がある」
スケジュール: 「この選手の計画案はこうなる」
ステップ 5:最初のスケジュールを作る
正しい選手を選択しているか確認します。
次に「新しいスケジュール」を選び、分かりやすい名前を付けて「作成」を押します。
名前を見たあなたや関係者が、どんな案なのか分かるようにしてください。例えば、次のような名前です。
- 「春の遠征」
- 「コーチの提案」
- 「本命の計画」
- 「予備のルート」
「スケジュール 2」のような名前でも構いませんが、後になって他の案との違いを思い出しにくくなるかもしれません。
大会の追加方法
「追加先」の欄で目的のスケジュールを選び、選んだ大会を追加します。
複数のスケジュールがある場合は、その都度どれが選択されているか確認してください。別の案に誤って大会を追加することを防げます。
同じ大会を複数のスケジュールで検討できます。例えば、本命と予備の遠征が同じ大会から始まり、その後の大会だけ異なるという案も作れます。
最初は何大会を入れればよいでしょうか
最初の計画は、一つか二つの大会で十分です。
日付をまとめて見ながら、次のことを考えてください。
- 次の大会会場へ移動する時間は十分ありますか。
- 学校の重要な日程や家庭の予定と重なりませんか。
- 練習と回復の時間がありますか。
- この試合数と移動量は選手に合っていますか。
- 予想される費用を考えて、実行できる遠征ですか。
- いずれかの大会で出場を認められなかった場合はどうしますか。
TTP は計画を見える形にして保存するために役立ちます。ただし、選手の負荷についてのコーチの判断を代替しません。また、費用、移動手配、参加条件が誰かによって確認済みという意味でもありません。
ステップ 6:休養期間と一覧にない大会を追加する
スケジュールを Tennis Europe と ATF の大会だけで構成する必要はありません。
「独自大会」を使う場面
必要な大会が一覧にないときは、「独自大会」を使って自分で計画に追加します。
例えば、選手の準備に大切な地元の大会が、取り込まれた一覧に含まれていない場合です。
これにより、一覧にある大会だけでなく、実際の予定に合うスケジュールを作れます。
「休憩を追加」を使う場面
大会のない期間を入れるには「休憩を追加」を使います。
その時間は練習、回復、学校、家庭の予定に必要かもしれません。
休養期間は計画の大切な一部です。別の大会で埋めなければならない空白ではありません。
移動時間も考慮してください。大会の間に二日空いていても、二日休めるとは限りません。その一部は移動に使うことがあります。
別の案を試す方法
元のスケジュールを失わずに変更したいときは、「コピー」を使います。
例えば、コピーした案で二つ目の大会を入れ替えたり、休養を長くしたり、別の移動ルートを検討したりできます。
元の案と区別できるよう、コピーにも分かりやすい名前を付けてください。
ステップ 7:選手、保護者、コーチでスケジュールに合意する
アクセスが承認されると、選手につながる人は、その選手について閲覧可能なスケジュールを確認できます。
各スケジュールには所有者、つまり作成した人がいます。そのため、一人の選手に自分自身の計画、コーチの提案、保護者の代案があることもあります。
スケジュールは見えるのに変更できないのはなぜですか
閲覧と編集は、別の権限です。
自分のスケジュールは編集できます。 他の人の計画を開いて変更できなくても、必ずしもエラーではありません。まず誰が所有者なのか確認してください。
変更を提案するには、自分の案を作るかコピーします。元の提案が残るので、全員で案を比較できます。
コーチが計画を選手に知らせる方法
コーチは、選手名が付いた「通知」ボタンを使って、準備したスケジュールに選手の注意を向けることができます。
これは TTP の計画についての通知です。大会の申込みを送ったり、出場を確定したりするものではありません。
実行する案を決める方法
複数のスケジュールがあるからといって、全部を実行する必要はありません。
選択肢を話し合い、どれを本命にし、どれを予備にするか合意してください。申込みや予約をする前に決めましょう。
分かりやすい名前を使えば、合意済みのルートと初期の提案を混同しにくくなります。
ステップ 8:公式条件を確認し、参加手続きを行う
計画に合意しても、TTP で行った作業だけで遠征の予約や大会へのエントリーが完了するわけではありません。
大会の公式リンクを開き、最新情報を確認してください。
- 参加資格の条件。
- 申込み方法と申込み期限。
- 選手が出場を認められたかどうか。
- 出場辞退の期限と条件。
- 支払い方法。
- 主催者が定めたその他の必須手続き。
移動手段、必要書類、宿泊、家庭の予定など、遠征が実行可能かも確認してください。
TTP の情報源の更新日に注意してください。重要な情報が欠けている、内容が食い違う、疑問があるといった場合は、決定する前に公式情報で確かめてください。
表示されていないからといって、条件や期限が存在しないと考えないでください。
プラットフォームは計画を整理するためのものです。参加資格、出場承認、遠征費用、公式参加手続きの完了を保証するものではありません。
例:最初の計画を一緒に作る
ある選手と家族が二大会への遠征を考えていますが、どの大会にするかはまだ決めていないとします。
1. 選手がプロフィールを作成する
選手が TTP に登録し、スポーツプロフィールを作ります。生年月日、性別、氏名、居住地を確認します。
2. 保護者とコーチが選手につながる
保護者とコーチがそれぞれ自分のアカウントで登録し、選手を探してアクセスを申請します。
選手は「アクセス申請」を開き、承認します。
3. コーチが提案を準備する
コーチはいくつかの大会を見つけ、候補をバスケットに保存し、「コーチの提案」というスケジュールを作ります。
二つの大会と適切な休養期間を追加し、選手に計画を知らせます。
4. 保護者が遠征の実行可能性を確認する
保護者はスケジュールを見て、移動、学校の日程、家庭の予定、見込まれる費用を考えます。
元の案が実行しづらい場合は、別のスケジュールかコピーを作り、違う大会や日程を提案します。
5. 全員で案を比べる
選手、保護者、コーチが二つの計画について話し合います。
本命のルートを選び、出場を認められなかったり状況が変わったりした場合に備えて予備の案を残します。
6. 大会への申込みは別途行う
計画に合意したら、公式大会条件を確認し、必要な参加手続きを行います。
必要に応じて TTP のスケジュールも更新し、実際の予定を反映させます。
この最初の役立つ成果を得るために、シーズン全体を埋める必要はありません。一度この流れを通してみれば、使い始められます。
うまくいかないときの確認方法
登録しましたが、まだ計画できません
選手の場合は、スポーツプロフィールを作り、生年月日と性別を入力済みか確認してください。
保護者やコーチの場合は、選手がアクセス申請を承認したか確認してください。
アカウントの登録だけで、必要な手順がすべて終わったことにはなりません。
保護者やコーチの一覧に選手が表示されません
アクセスを申請し、選手が承認したことを確認してください。
申請が承認待ちの場合は、選手が自分のアカウントで「アクセス申請」を開く必要があります。
選手が見つかりません
選手がスポーツプロフィールを作成済みか確認してください。氏名の表記と検索条件も確認します。
見つからない理由を調べる前に、重複したプロフィールを作らないでください。
大会をスケジュールに追加できません
次の二つを確認してください。
- 正しい選手を選択していますか。
- 「追加先」で自分のスケジュールを選択していますか。
まだスケジュールがなければ、まず「新しいスケジュール」を選んでください。
コーチや保護者の計画を変更できません
スケジュールの所有者を確認してください。他の人のスケジュールは閲覧できますが、編集できるのは自分のものだけです。
変更を提案するには、別の案を作るかコピーしてください。
それぞれのバスケットに違う大会が入っているのはなぜですか
利用者ごとに、自分のバスケットがあるためです。
バスケットは個人の候補リストです。関係者にまとまった計画を見せるには、スケジュールを使ってください。
バスケットの大会が、使いたいスケジュールにありません
バスケットとスケジュールは、計画の中の別の部分です。候補をバスケットに保存しても、選んだ計画に追加済みという意味にはなりません。
目的のスケジュールの内容を確認し、大会を追加してください。
TTP に大会を追加したら、エントリーしたことになりますか
いいえ。計画に大会を保存しただけです。
申込み、出場承認、支払いは、大会の公式窓口を通じて別途行います。
最初から一年全体を計画しなければなりませんか
いいえ。一回の遠征や、シーズンのこれからの期間から始めてください。
プロフィール、バスケット、スケジュールの使い方に慣れたら、少しずつ計画を広げられます。
今、何から始めればよいでしょうか
選手なら、自分のスポーツプロフィールを作成してください。
保護者やコーチなら、選手を探してアクセス申請の承認を受けてください。
その後、いくつかの大会候補を選び、一つのスケジュールを作って、一緒に話し合います。
最初の有益な成果は、一年が埋まったカレンダーではありません。特定の選手について、どの大会を検討し、どう組み合わせ、参加前に何を確認すべきかが分かる、明確な計画です。